ミツテックの軌条用鍛造品は、レールをマクラギなどの支承体上に保持する役割を担う重要製品で、 車両走行時に車両がレールに与える様々な方向の荷重に耐えることのほか、マクラギ・道床・路盤に荷重を分散又は緩衝して伝達する機能や防振・防音機能を有することなど多岐にわたっております。
確かな技術と経験が整備新幹線の軌道を支える
軌条用品は、レールをマクラギなどの支承体上に保持する重要製品です。
その役割は、車両走行時に発生する荷重をマクラギ・道床・路盤に分散、緩衝して伝達する機能を有することなど多岐にわたっております。
当社の軌条用品は、高品質・高い生産性を保持し、在来線や整備新幹線に向けた様々なレール締結装置の供給を可能にしています。
スラブ軌道を中心とした直結軌道を有する整備新幹線では、直結8形締結装置や直結4形締結装置が敷設され、新幹線の安全な走行に寄与しています。
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PCまくらぎ締結装置
(JIS3号まくらぎ・6号まくらぎ用)
脱線防止ガード
直結軌道50Nレール<不等辺アングル使用>
S型弾直軌道(板ばね式)用締結装置、J ISE1118 C形、S形締結装置(通称特殊形)区間に脱線防止ガードを取付けると、等辺アングル(90x90x13)を使用した場合、締結ボルトとアングルが接触します。
締結ボルトとアングルが接触するアングル箇所を切欠け加工する事は、時間と費用がかかります。取付装置の改良と不等辺アングル(125x75x13または100x75x13)の使用により、アングルの切欠けが不要となりました。
また、地下鉄線用としてガードと取付装置の間に絶縁材を挿入した、絶縁用取付装置も製品化しています。
脱線防止ガード:スラブ軌道(タイプレート式)
<50Nレール用・60Kレール用>
スラブ軌道用脱線防止ガードは、青函トンネル3線軌の狭軌線用(貨物列車走行を想定)に開発された製品となります。取付装置は、スラブ上面とレール底面の隙間に挿入するため、締結装置のレール調整パッキン標準高さ5mm (スラブ上面からレール下面の合計37mm) で、取付可能となっています。
スラブ軌道用で開発された製品は、地下鉄線の直結軌道にも広く採用されています。地下鉄線用としてガードと取付装置の間に絶縁材を挿入した、絶縁用取付装置も製品化しています。
脱線防止ガード:PCまくらぎ
<50Nレール用(絶縁付)・60Kレール用(絶縁付)>
脱線防止ガード(絶縁付)は、地下鉄線向けとして開発されました。通常の非絶縁対応の脱線防止ガードを片側レールに取付けると、信号電流影響を及ぼしたことにより、アングルと取付装置の間に絶縁材を挿入して、絶縁性を高めた製品となります。
地下鉄では、コンクリート直結軌道区間もあることから、スラブ軌道用の絶縁取付装置も製品化されています。
脱線防止ガード:直結軌道40Nレール用
<不等辺アングル仕様>
締結装置のクリップを、線ばね仕様として脱線防止ガードを取り付けると、一般的な等辺アングル(90x90x13)を使用した場合、締結クリップとアングルが接触します。締結クリップと接触するアングル箇所を切欠け加工する事は時間と費用がかかります。取付装置の改良と不等辺アングル(125x75x13又は100x75x13)の使用により、アングルの切欠け加工が不要となりました。
急曲線区間用(125≦450)レール締結装置
急曲線区間締結装置50Nレール用として、有道床区間PCまくらぎ用・防振軌道PCまくらぎ用・直結軌道区間RCまくらぎ用があります。 その全てのまくらぎ用への対応が可能で、使用区分は曲線半径125m以上450m未満となっております。
特徴:締結装置の特徴としては、二重弾性締結装置方式となります。
②横圧、軌間調整は、板ばねとクサビによるものとする。
③締結状態については、上ばねと下ばねが接触する事により判別できるものとする。
④締結装置は一般用、継目用(支え継)の2種類とする。
- .タイプレートショルダー部の形状を高く、厚くし、ショルダー部の二段減りによるレール底部の乗り上がりを防止。
- .タイプレートのばね受け部高さを高くし、板ばねの脱落をなくした。
- .板ばねは継目部の振動を可能な限り吸収できるよう、既存のもので性能に定評のあるPC9形を使用し先端を加工。
- .まくらぎ上でタイプレートを縦移動できるようタイプレートの犬くぎ穴を8箇所設け、板ばねに切欠きを入れて継目板ボルトナットに接触しないようにすることにより、まくらぎ上でのタイプレートの縦移動量を40mm可能とした。
(レール継目位置はまくらぎ中心から最大70mm離れてもレールを押さえることが可能)
この締結装置は50N・40Nレールの継目部に使用され、特徴は「バネ押さえカラー」にあります。
締結用ボルトを締め付けると「バネ押さえカラー」によって下ばねの先端を押さえ込み、
同時に上ばねの先端部は、継目板の下部の上面を押さえるように締結されます。上ばねの先端部は、
締結ボルトを締め付けることにより継目板の奥の方を押さえ込むように考えられています。
継目部では、列車通過時の衝撃が大きいことから、板ばねが継目板から外れてしまうことがあります。 殆どの場合、ナットの緩みにより所定の締付力が失われ、板ばねの先端が後方にずれるという過程で推移します。 中には、タイプレートのショルダー部が磨耗し、レール底部が乗り上がってしまい、反対側の板ばねが継目板から外れるケースもありました。 これら様々な問題を解決する為に、西日本旅客鉄道株式会社様のご指導の下、本締結装置を共同開発致しました。